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眠れないほど歯が痛い!虫歯以外の可能性も

一般的な虫歯の悪化以外に考えられる痛み(原因)の可能性、歯医者通院の重要性について説

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参考URL
http://luxia-ginza.com/hiteikeishituu/

虫歯以外の痛み

一般的な歯科治療を施し、歯周、歯根、歯髄、病巣を全て取り除いてもまだ、痛む症状が残る場合があります。いくら処置を繰り返しても痛みが消えないのです。このような、原因不明の歯痛のことを「非定型歯痛(atypical odontalgia)」と呼びます。歯科治療で、神経を取り除く抜髄治療や根管治療などを契機に発症し、歯の治療を受けた患者の3〜6%が発症すると言われています。発症は女性に多く、20代から70代まで広く見られますが、中高年層に多い症状です。

原因不明を突き止める

この症状は目に見える原因が分かりにくく、歯科医でも治療の難しい分野です。痛みは通常、持続性の鈍痛が続きます。痛む部分が移動し、歯のない歯茎から顎などの顔面にまで広がることがあります。鈍痛は、鋭く焼けるような痛みになることもあります。睡眠の障害になることはありませんが、朝起きるたびに痛みを感じます。一人で静かにしているときに悪化し、痛みを感じることがあります。

適切な治療の重要性

通常の歯科治療や神経ブロックでは改善せず、むしろ悪化することが多くあります。患者は根本的な治癒を希望して抜歯を希望しますが、抜歯で改善することもなく、歯科医も治療に悩みながら状態は悪化します。歯科処置の繰り返しのすえ症状が増悪し、健康な歯の喪失などの悪循環に陥ります。顎の骨の痛みである「顎骨骨髄炎」との識別も難しく、複雑に並ぶ歯の治療の根本的な難しさから治療を繰り返したすえ、悪化してからようやく「非定型歯痛」であることが判明することもあります。

非定型歯痛の治療法

処方としては、心因性の神経系統の治療を施します。エビデンスの高い治療薬として、三環系抗うつ薬「アミトリプチリン」が効果的であることが判明しています。効果の高い場合は4、5日で改善の兆候が見られ、1カ月程度で70%程度の疼痛軽減が期待できるとされています。治療を中断すると痛みが再燃するため、そのまま継続して半年から1年継続服用し、次第に投薬量を減らしていきます。

歯医者通院の重要性

このように、病巣を直接治療する通常の歯科治療でも治癒の難しい例もあります。これらの症例にとどまらず、歯髄にまで進んだ虫歯の治療には、顎の骨への侵食と化膿の恐れまで疑わなければなりません。歯根治療が必要な症状の場合、口腔内を合わせ鏡で観察しても罹患部は判明せず、歯科医に設置するレントゲン撮影などで歯髄を造影しなければ症状の詳細は分かりません。

根本的な解決のために

歯科医で専門の治療を受けることは、歯の痛みを抑えるだけでなく、歯髄の血管を経由する、体全体への菌の感染まで明らかにすることができます。さらに、専門知識を持たない患者の精神的負担を払拭する効果もあります。痛みの原因を見て確認し、専門家の診断を仰ぐことでストレスを取り除くことができます。先の例に上げた、原因不明の慢性的歯痛は、脳内から神経回路の複雑な機能障害まで判別しなければなりません。このような症例に対応するには、相応の専門性や臨床経験に裏打ちされた経験と判断力が必要となります。

外科的にも神経内科的にも、歯科医で治療を受けることは重要であり、なによりも根本的な虫歯の解決法と言えるでしょう。