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「噛む」効果!虫歯予防などメリットは?

よく噛むことによる虫歯予防以外の効果について、噛むと痛い症状にお悩みの方に向け改善策を交え説明

子供の頃「よく噛んで食べなさい」と、親に言われた経験がある方は多いと思います。
現代人は食事にかける時間が短くなり、柔らかいモノを好んで食べる傾向にあり、戦後に比べて1回の食事での噛む回数は減少していると言われています。
よく噛んで食事をする事で、虫歯予防につながると言うことはよく知られていますが、それ以外にもよく噛むということは体にさまざまなメリットを与えます。
今回は「噛む」ことによるメリットなどの解説をしていきます。

なぜ虫歯予防につながるのか?

よく噛んで食事をすることは、何故虫歯予防へつながるのでしょうか?
そもそも虫歯は、ラクトパチス菌やミュータンス菌などの虫歯菌から作り出される酸によって歯が溶かされることで、虫歯が発生します。
しかし、口の中の唾液の働きで「唾液緩衝能」によって口の中に発生した酸を中和し、虫歯ができにくくしてくれているのです。

よく噛めば唾液がよく出る=虫歯予防

よく噛めば唾液がたくさん分泌される。
それにより、虫歯の原因となる酸を中和してくれるをしっかりしてくれることで、口の中の環境が保たれます。
逆に、あまり噛まない食事をすることで、十分な唾液が分泌が行われず虫歯になりやすい状態になってしまうのです。

よく噛むことのメリットとは?

前項では、よく噛んで食事をすることは虫歯予防につながる仕組みを説明しました。
この他にもよく噛むことで、肥満予防や味覚の発達、がん予防など、体のあらゆるところで良い効果をもたらします。

ひみこの歯がいーぜ

弥生時代の人たちは、現代人に比べて食事中に噛む回数が6倍だったと言われています。
そのことから、邪馬台国の女王、卑弥呼もきっとよく噛んで食事をしていたのだろう、と言うことから、学校食事研究会は「ひみこは歯がいーぜ」という標語を作りました。

・ひ「肥満予防」
食べ物をよく噛むことで、満腹感が得られ肥満予防へとつながります。
・み「味覚の発達」
よく噛むことで、食材そのものの味がよく分かるようになります。

・こ「言葉の発音がはっきり」
よく噛むことで、顎が発達し、歯が正しく生えそろい、かみ合わせがよくなることで、自然と口の開き方が正しくなり、正しい発音で喋れることが出来るようになります。

・の「脳の発達」
よく噛むことは、脳細胞の働きを活発にすると言われています。
また子供の知育を助け、高齢者の認知症予防にもつながります。

・は「歯の病気予防」
よく噛むことで、唾液の分泌量が増加します。
唾液は、虫歯や歯周病予防につながります。

・が「がん予防」
唾液に含まれる酵素には、発がん性物質の作用を消す働きがあると言われています。

・い「胃腸快調」
唾液は、食べ物の中に含まれるデンプンを分解する酵素を持っています。
食べ物と唾液が混ざることで、酵素の働きで食べ物がやわらかくなり、胃の中で消化しやすい状態にしてくれます。

・ぜ「全力投球」
よく噛むことは、顎の発達により、歯並びが良くなり、歯のかみ合わせがよくなります。
それにより、ここぞという時に強く噛みしめる丈夫な歯を作り上げます。

噛むと痛い症状の原因は?

よく噛むことで、口の中だけでなく体全体にとってもメリットが多いのですが、その噛む行為で歯が痛くなってしまう場合があります。
この噛むと歯が痛くなってしまう原因は「歯根膜炎(しこんまくえん)」と呼ばれる炎症が最も多い原因と言われています。

歯根膜とは

歯根膜は、歯槽骨と呼ばれる歯と顎の骨の間にある繊維組織のことです。
歯根膜に強い力が加わったり、細菌感染してしまったりすることで炎症を起こした状態を「歯根膜炎」と言います。

歯根膜炎の原因は

歯根膜炎が起こる原因は様々です。

・虫歯や歯周病など、歯や歯茎が細菌感染で炎症している状態

・歯の噛み合わせが悪い場合、その歯に強い力が加わることで歯根膜炎になる可能性があります。

・歯ぎしりや歯の食いしばりで、歯に対して強い力が加わることで、歯根膜炎になることがあります。

・根管治療後、内部に細菌が残ってしまった場合などに歯根膜炎が起きてしまうことがあります。
通常は2、3日で治まることがほとんどですが、それでも治まらない場合は、再び歯科医院に相談しましょう。

・鼻の横、目の下のあたり、頬骨の奥のあたりにある空洞を上顎洞と言います。
この上顎洞は上の歯の近くにあることから、上顎洞の粘液が炎症を起きることを「上顎洞炎」と言い、歯根膜に影響が出ることがあります。

まとめ

「噛む」ということが口の中だけでなく、体の様々なところで影響を及ぼすことが分かっていただけたと思います。
歯の健康だけでなく、生き生きと日々を過ごすためにも、「よく噛んで食べる」を心がけていきましょう。
また歯根膜炎など、噛むことに影響がでるような症状に気づいたら、歯科医院へ相談してみましょう。