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歯の根管治療…神経を抜く治療も半数が再発!?

歯の根管治療…神経を抜く治療も半数が再発!?

再発のメカニズムと再発を防ぐ方法

先日、神経を抜く根管治療(歯内療法)の約半数が再発しているというニュースが流れました。せっかく治療したのになんで!? と思う方も多いのではないでしょうか? 今回は根管治療をしても約半数が再発してしまうそのメカニズムと、再発を防ぐためのしっかりとした根管治療の方法を紹介したいと思います。

根管治療とは?

歯の根っこの治療、歯の神経を抜く治療というとわかりやすいかもしれません。根管治療(歯内療法)は虫歯が神経まで到達してしまった場合に、歯の内部で細菌に感染した神経や血管が束になった歯髄を取り除き、歯の根っこをきれいにする治療のことをいいます。根管治療の目的は、虫歯によってダメになってしまった神経をきれいに取り除いて、無菌的にその管を封鎖し、細菌が歯に侵入することを防ぐことにあります。

根っこの治療後、半数でX線写真に影が

根っこの治療を行って痛みがとれれば、とりあえず大丈夫な状態になっただろうと思いますよね。でも、細菌を含んだ組織の取り残しなどで、根管治療後に根の先端から歯茎の周囲に感染が広がってしまうことがあります。歯の根っこの治療をした後、X線写真で調べると4~6割に陰影がみられるという大学病院の報告もあるようです。

難しく手間のかかる治療

歯の根っこの治療では針状の器具を使って空洞を広げ、歯髄を取り除きます。言葉で書くと簡単ですが、根管の内部は細かい枝に分かれているので、感染した部分をきれいに取り除くのは歯科治療の中でも最も難しい部類に入る、手間のかかる作業になります。

根っこの治療に必須の「ラバーダム」

歯科治療は細菌との闘いです。治療中に虫歯菌といわれるミュータンス菌などの細菌が入り込まないように細心の注意を払わなければなりません。そのために欠かせないのがラバーダム、ゴムのカッパのようなものです。ゴムシートに穴を開けて金具(クランプ)などで歯を固定し、治療するマスクです。

ラバーダムを使用しての根管治療の成功率が約90%以上であるのに対し、使用しなかった場合は50%以下になってしまうという報告もあります。根っこの治療を専門にした歯医者さんはこぞって「ラバーダムは必須」といいますが、装着に時間がかかるなどの理由でなかなか使用されていない現状があります。

また、根っこの治療では感染部位をしっかり取り除くために顕微鏡が必要です。20倍くらいの顕微鏡を使って根っこを拡大して見ながら治療すると成功率は上がりますが、時間がかかるなどの理由で一般的には広がっていません。

再発を防ぐには

ラバーダムや顕微鏡を使ってきれいに感染部位を取り除けば、再発リスクは格段に下がります。根管治療(歯内療法)に特化した歯医者さんを日本歯内療法学会のホームページから探すのも、ひとつの手かもしれません。

もうひとつは、新たに歯を痛めないようにすることです。これ以上歯を痛めないためには、セルフケアと定期的な歯科検診が効果的でしょう。かかりつけの歯医者さんに自分の歯の状況をわかってもらえていれば、これに勝る治療法はないと思います。

ぜひ、あなたの大切な歯を一緒に守ってくれるかかりつけの歯医者さんをみつけてくださいね。