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気圧の変化と虫歯の関係

なぜ、飛行機の中や登山中に歯が痛むの?

飛行機に乗ったり、標高の高い山に登った時、虫歯治療の箇所が痛むことがあります。なぜ、飛行機の中や登山で虫歯が痛むのでしょうか? 今回はその関係と原因について紹介していけたらと思います。

登山中に歯が痛む

以前、” 世界の果てまでイッテQ! ”という番組で、タレントのイモトアヤコさんが標高8,163mで世界第8位の山、マナスルに登るという企画がありました。この番組の中で彼女が歯の痛みを訴えた場面を覚えている方もいらっしゃるでしょう。

なぜ、イモトさんは登山中に歯の痛みを訴えたのでしょうか?

歯の中には「歯髄腔」という空洞があります。歯髄腔は通常、外の気圧と等しいのですが、短時間で外の気圧が下がるとパンパンに腫れ上がり神経を圧迫します。山に登った時の歯の激痛はこれが原因だったのです。この症状を「気圧性歯痛」といいます。高い山に登るとポテトチップスの袋がパンパンに膨れ上がる…それと同じような現象が歯の中で起きていたのです。

健康な歯だと気圧性歯痛は起こりません。適切な治療を行っていても起こりません。

飛行機に乗ると歯が痛む

飛行機に乗るとなぜか歯がズキズキするという人がいます。特に虫歯の治療をしているときに搭乗すると痛みが走るという人が多いです。この原因はいくつか考えられますが、主な原因は気圧の変化です。登山の時に歯が痛むメカニズムと同じですね。飛行機に乗った際、気圧の変化で歯の痛みを感じることを「航空性歯痛」と呼んでいます。

飛行機の中の気圧は地上と比較すると20%ほど低く設定されているといいます。標高2000m程度のところの気圧と考えられます。

登山のところでも書いたように、歯髄腔が腫れて神経を圧迫することが原因のひとつです。また、虫歯を除去した際にできた穴に詰めた薬が気圧の変化で漏れはじめ、しみるような痛みが発生することもあります。

気圧の変化と虫歯の関係

「気圧性歯痛」や「航空性歯痛」の説明の中で、気圧の低い場所に行くと歯の痛みが出てくるというメカニズムがなんとなくわかってきたのではないかと思います。

歯髄腔がパンパンに腫れて神経を圧迫する、詰めた薬が漏れてしみる以外にも、気圧の変化によって歯の痛みを感じることがあります。

歯茎や歯の根っこに膿が溜まっている、虫歯によって歯に穴があいている、詰め物や被せ物をしている、虫歯が神経にまで達している、親知らずが生えかけている場合など。

ということは、登山や飛行機に搭乗するなど気圧の変化が生じる場所に行く場合には、しっかりと歯の治療を完了させておくことが必要です。イベントや旅行を楽しむためにも治療が中途半端な状態にならないよう、かかりつけの歯医者さんに相談して計画的に治療を行うようにしてくださいね。