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歯周病安定期治療(SPT)って何?

歯周病安定期治療(SPT)って何?

歯周病安定期治療(SPT)で歯ぐきの長期的な安定

 歯周病安定期治療(SPT:supportive periodontal therapy)とは、歯肉の状態が安定となった患者だけが受けられる歯科治療です。

SPT受診条件

 長い期間、歯周病治療に根気強く取り組んだ結果、歯肉(歯ぐき)の状態が健康な状態に近い「安定」となった患者は、次のステージである「SPT」に進むことができます。

歯を残すための治療

 歯周病を治療するということは、大事な自分の歯を少しでも多く残すことにつながります。歯周の基本治療、外科治療を一通り終わっても、歯周病というのは元の状態に戻すのが難しい病気です。歯周病患者が治療を終えた後に失う歯の本数を調べてみると、アメリカでは約1.8本、日本では約10.5本との統計も出ています。炎症が治まったからといって放置していると、さらに歯を失う危険性を伴います。

SPTを受診できる条件

 SPTの対象者となるためには、歯肉の状態が安定している必要があります。その条件とは、

  1. 再評価検査でほとんどの部分は健康を回復している
  2. セルフケアが出来ている
  3. 4ミリ以上の歯周ポケットが残っていない
  4. 根分岐部病変がない
  5. 歯の動揺がない

などとなります。

SPTの主な内容

 SPTでは、歯ぐきを継続的に現状維持できるよう検査を行い記録を取り、クリーニングして口の中を清潔に保ちます。具体的には、・口腔内写真の撮影・歯周病検査・歯周ポケット内の洗浄・歯石取り・噛み合わせの調整・口腔衛生指導、専門的機械を使って歯面清掃などを行ないます。自宅でも効果的なブラッシングができるよう指導し、食生活についてもアドバイスを行います。

SPTが必要な理由

 歯科診療は誰もが経験するもので、予防治療や早期の治療で治癒できればそれに越したことはありません。

全身への疾患を予防

 口の中の病気は全身の病気とつながっています。虫歯になって雑菌が血管に入ると、血液と一緒に全身に広がり、さまざまな臓器に悪い影響を及ぼします。その結果、脳梗塞、肺炎、心筋梗塞など、重大な疾患疾患を引き起こす原因になってしまうのです。

医療費の問題

 長期的な歯科治療ですべての歯を治し、その後も予防診療として定期的な通院を欠かさないことも周知されてきました。しかし、定期的な予防治療としても治療費はかかります。虫歯にならなければ治療の必要もなく、必要とされる経費が抑えられることも事実です。SPTを実施し、もとからの健康な歯に近い状態まで回復できるなら、その後の治療費を大幅に削減することも可能となるでしょう。歯に痛みを感じてから虫歯治療をするより、定期的に検診して大きな虫歯を防ぐ方が、結果的に歯の治療費を抑えられる傾向にあることが分かっています。

まとめ

 国は平成28年から、「より安心・安全な歯科医療」を提供できる歯科医院を「か強診」として認定してます。口の中の小さな変化も見逃さず、トラブルを未然に防ぎ、生涯にわたる口の中の健康維持を目指しています。虫歯は治療する以上にメンテナンスで未然に防ぐことが重要と言われます。歯周病の長期にわたる治療に根気強く取り組んできたなら、せっかの状態を保つことが重要です。SPTは、さらに安定したお口の健康を維持しようとする患者さんに取り組んでほしい治療です。その他の自分の歯を健康な状態で残すためにも、根本的な歯科診療「SPT」を、ぜひ取り入れてみましょう。